- 離乳食の卵は、いつからどの順番で進めればいいのかわからない
- 卵黄から全卵へ、量をどう増やすか迷う
- アレルギーが心配で、次の一歩に進む自信がない
卵はアレルギーの心配がある食材なので、慎重になりますよね。
僕は離乳食・幼児食コーディネーターの資格を持つ、娘2人の父親です。2人とも卵黄を耳かき1杯から始めて、全卵まで進めました。
さぶじうちは離乳食の本の実物写真を見ながら、卵の量を少しずつ増やしていったよ。
この記事では、卵黄から全卵までの月齢別スケジュールと量の目安、進め方と時期別のレシピを、正直にお伝えします。
読み終えるころには、次に進める量と、新しい食材をどう試すかまで具体的に判断できるようになります。
結論から言うと、卵は「かたゆでで完全に加熱する」「少量から始めて間隔を空ける」の2つが土台です。心配な症状や家族にアレルギー歴がある場合は、かかりつけの医師に相談しながら進めてください。
離乳食での卵の進め方


卵は栄養価が高く、離乳食に使えば赤ちゃんの成長をサポートできます。しかし、アレルギー反応を引き起こす可能性があるため、慎重かつ段階的に進めなければいけません。段階に応じた離乳食の進め方を説明します。
- 離乳食初期:卵黄から始める
- 離乳食中期:卵白を少しずつ混ぜる
- 離乳食後期:全卵へ移行する
卵をいつから始めるかは、時期・使う部分・量をセットで見ると迷いにくくなります。下の表は、公的な目安をカレンダーのように時期ごとに見渡せる形で整理したものです。進み方には個人差があります。
| 時期(月齢の目安) | 使う部分 | 1回あたりの目安 | 調理のポイント |
|---|---|---|---|
| 初期(生後5〜6か月ごろ) | かたゆでの卵黄 | 離乳食用のスプーンで1さじずつを目安に、ごく少量から | 沸騰後15分以上ゆでてかたゆでにし、中心の卵黄だけを使う |
| 中期(生後7〜8か月ごろ) | 卵黄・全卵 | 卵黄1個〜全卵1/3 | 十分な固さになるよう加熱し、衛生面に配慮する |
| 後期(生後9〜11か月ごろ) | 全卵 | 全卵1/2 | 完全に火を通し、食べやすい大きさにする |
| 完了期(生後12〜18か月ごろ) | 全卵 | 全卵1/2〜2/3 | 生卵は使わず、十分に加熱した卵料理にする |
出典: 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」の「離乳の進め方の目安」をもとに作成。こども家庭庁「授乳や離乳について」https://www.cfa.go.jp/policies/boshihoken/junyuu
- 上の表はあくまでも目安で、子どもの食欲や成長・発達の状況に応じて調整するものとされています
- 衛生面に十分に配慮して、食べやすく調理したものを与えます
- 新しい食品を始めるときは、離乳食用のスプーンで1さじずつ与え、子どもの様子をみながら量を増やしていきます
量はいずれも目安で、体調や食欲によって前後します。気になる症状があるときや家族にアレルギー歴がある場合は、進める前にかかりつけの医師に相談してください。
離乳食初期:卵黄から始める
離乳食初期は消化がよく、アレルギー反応が少ない卵黄から始めます。卵黄は柔らかく栄養価が高いため、初期の離乳食に適しています。
初めて卵黄を与える際は、次の点をおさえましょう。
- 少量からスタートする
- 茹でた卵黄を細かく潰し、湯やだし汁でのばして、とろとろにする
- 赤ちゃんの体調変化を注意深く観察する
耳かき1杯程度から始め、徐々に量を増やしてください。自治体の離乳食案内でも、初めての卵黄は耳かき1杯程度からと示されています。卵黄を食べた後は、アレルギー反応がないかを確認しましょう。
離乳食中期:卵白を少しずつ混ぜる
離乳食中期の生後7〜8か月ごろは、卵白も少しずつ取り入れていく時期です。さまざまな食材を試しながら、新しい食材は1種類ずつ慎重に取り入れます。
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」では、生後7〜8か月ごろの目安量が示されています。1回あたり卵黄1個〜全卵1/3で、あくまで目安として、子どもの食欲や成長・発達の状況に応じて調整するものとされています。
同じガイドには、食物アレルギーの発症を心配して特定の食物の摂取開始を遅らせても、予防効果があるという科学的根拠はないと書かれています。進める時期や量は、子どもの様子を見ながらかかりつけの医師と相談して決めるのが確実です。
我が家は卵黄に卵白を少しずつ混ぜる形で進めました。迷ったときは自己判断で進めず、かかりつけの医師に相談してください。
出典: こども家庭庁「授乳や離乳について」https://www.cfa.go.jp/policies/boshihoken/junyuu
アレルギーのリスクがある卵白は、とくに注意が必要です。導入時には以下のポイントをおさえましょう。
- 少量からスタートする
- 少量の卵白を卵黄にまぜて使用する
- 記録を付ける
初回は耳かき1杯程度とし、他の新規食材と同時導入は避けます。アレルギー反応がなければ、数日おいて徐々に量を増やしましょう。反応の有無を見るため、継続的に記録するのがおすすめです。医師の指導があれば、より安心して離乳食を進められます。
離乳食後期:全卵へ移行する
生後9〜11か月の離乳食後期に、全卵(卵黄と卵白の両方)を導入します。小さじ1/4程度から始め、徐々に量を増やしましょう。
生卵は与えず、必ず加熱調理してから赤ちゃんに食べさせてください。スクランブルエッグやオムレツなど、食べやすい形状に調理するのがおすすめです。
他の食材と組み合わせると、さらに食事の栄養バランスが整います。離乳食後期の食事は、赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素を適切に摂取するための大切な基盤です。
離乳食で卵を進める際のポイント


卵は栄養価が高く、とくに卵黄にはDHAやコリンなど、成長に必要な栄養素が豊富に含まれています。一方で、卵はアレルギーを引き起こしやすい食品なので、慎重に取り入れる必要があります。
離乳食で卵を進める際の主なポイントは以下のとおりです。
- 初めて卵を与えるときの注意点
- 卵アレルギーのサイン
- 卵を与える頻度と量の目安
- 卵を久しぶりに再開するときの進め方
- 卵を食べないときに我が家で試したこと
- 余った卵黄・卵白の使い切り方
- 卵を使わない日の一品を市販・宅配で用意する
初めて卵を与えるときの注意点
離乳食に卵を初めて取り入れる際は、次の点に注意してください。
中心まで完全に火を通します。20分ゆでると、中心まで火が通っているかをより確実にできます。
離乳食用のスプーンで1さじずつを目安に、湯やだし汁でとろとろにのばします。
気になる症状があればその日は中止して医療機関に相談します。
食後は、アレルギー反応がないか必ず確認しましょう。便秘や下痢など、消化器症状にはとくに気を付けてください。正確な把握のため、卵のみ単品で試す期間を設けることをおすすめします。
家族にアレルギー歴がある場合は、医師に相談しましょう。問題がなければ、徐々に卵の量を増やしていきます。赤ちゃんが卵を安全に楽しく食べられるよう、注意してください。



初めて卵黄や卵白を試すときは、病院が空いている日の午前中を推奨します。
卵アレルギーのサイン
離乳食に卵を使う際は、卵アレルギーのサインを適切に観察することが重要です。卵アレルギーの症状には以下のようなものがあります。
- 皮膚症状(発疹・蕁麻疹など)
- 消化器症状(下痢・嘔吐など)
- 呼吸器症状(鼻水・喘鳴など)
症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診してください。重篤な場合は、アナフィラキシーショックに至る恐れがあります。卵を食べさせた後はとくに注意深く様子を見ましょう。
子どもの健康を守るため、卵アレルギーのサインを正しく認識し適切な対応を心がけてください。
卵を与える頻度と量の目安
離乳食に卵を使うときは、頻度と量を慎重に調整することが大切です。以下のように段階的に卵を取り入れ、徐々に慣れるよう促しましょう。
- 離乳食初期
- 週1回、耳かき1杯程度の卵黄から始めます。赤ちゃんの様子を細かく観察し、問題がなければ徐々に量を増やしましょう。
- 離乳食中期
- 週2〜3回のペースで、卵白を少しずつ加え始めます。
- 離乳食後期
- 週2〜3回を目安に全卵も使い始めてください。1回あたり小さじ1/4程度から開始し、赤ちゃんの反応を見ながら量を調整します。
迷いやすいのが「どう進めるか」です。新しい食材はほかの新規食材と重ならないように、1日に1種類ずつ試します。
和歌山市の離乳食の案内では、2〜3日続けて同じ食材に慣らしてから、少しずつ量を増やす進め方が示されています。何日おきかは公的なガイドに定められていないため、子どもの様子を見ながら進めるのが基本です。
卵を毎日与えなければいけない、ということはありません。肉や魚、豆腐などのほかのたんぱく質源とのバランスを見ながら、献立の中で組み合わせて決めていきます。
全卵1/3が何グラムかを知りたくなりますが、公的な目安はグラムではなく個数で示されています。卵の重さはサイズで変わるため、この記事でも個数の目安をそのまま使います。
卵は栄養価が高く、赤ちゃんの成長に役立つ食材です。適切な進め方で上手に取り入れましょう。
量を増やす途中で体調が変わったときは、いったん量を戻して様子を見てください。判断に迷うときは自己判断で進めず、かかりつけの医師に相談するのが安心です。
卵を久しぶりに再開するときの進め方
体調をくずしたときや旅行のあとなど、卵の間隔が空くことはあります。どれくらい空いたら量を戻すのかは、公的なガイドに決まりがあるわけではありません。
- 前回食べられた量より少なめから再開する
- ほかの新しい食材と同時に再開しない
- 病院が開いている平日の午前中に試す
- 食べた量と体調をメモに残す
不安があるときは、再開の前にかかりつけの医師に相談してください。
卵を食べないときに我が家で試したこと
卵だけを単品で出すと食べない、ということはあります。まず押さえておきたいのは、食べないこと自体が、必ずしもアレルギーと結びつくわけではないという点です。
ただし口の周りが赤くなる、機嫌が急に悪くなるなど気になる様子があるときは、その日は中止して医療機関に相談してください。
- おかゆに混ぜて味をなじませる
- だしでのばしてとろみをつける
- 一度おいて、日を変えてもう一度試す



日をあけて出し直して、そのときはだしでのばしたり、おかゆに混ぜたりしたよ。
食べない日があっても、量を増やして無理に食べさせる必要はありません。
余った卵黄・卵白の使い切り方
卵1個をかたゆでにしても、赤ちゃんが食べるのはごく少量です。残りをどうするかは、衛生面を優先して決めるのが安心です。
- 赤ちゃんに使うのは、その場で取り分けた分だけにする
- 残りは大人の食事に使う
ゆでた卵を冷凍して取っておけないか、とも考えます。厚生労働省のガイドには、衛生面の観点から食べ残しや作りおきは与えないという記述があります。その日のうちに使い切る量だけをゆでる形にすると、迷いが少なくなります。
卵を使わない日の一品を市販・宅配で用意する
卵は間隔を空けて進めるので、卵を使わない日の献立も必要になります。毎回一から作るのが大変なときは、市販の離乳食や宅配を一品だけ組み合わせるのも手です。
選ぶときに見るのは原材料表示と月齢の対象表示の2つです。卵が入っているかどうかは表示で確認できるので、進め方の途中でも判断しやすくなります。


卵の離乳食レシピ


卵はたんぱく質やビタミンなど、成長に不可欠な栄養素を多く含んでいます。離乳食を進める際は、卵黄から始め、徐々に卵白、全卵へと移行するのがおすすめです。
以下のように成長段階に合わせたレシピを取り入れれば、食べやすく栄養バランスの取れた食事を作れます。
- 離乳食初期の卵黄を使ったレシピ
- 離乳食中期におすすめの卵白レシピ
- 離乳食後期の全卵を活用したレシピ
シンプルなものから工夫を凝らしたものまで、赤ちゃんの好みや成長に合わせてレシピを選びましょう。
離乳食初期の卵黄を使ったレシピ
卵黄は優しい味わいと消化のよさから、赤ちゃんにとって食べやすい食材です。ビタミンや鉄分などの栄養価も高く、初期の離乳食に適しています。具体的なレシピは以下を参考にしてください。
- お粥との組み合わせ
- 野菜ピューレとのミックス
- スイーツのような果物入り
- 豆腐との組み合わせ
離乳食に卵黄を取り入れる際は、以下の点に注意しましょう。
- 新鮮な卵黄を選ぶ
- 十分に加熱する
- アレルギーが出ていないか観察する
適切な量と頻度で卵黄を使えば、栄養価の高い離乳食を作れます。
もっと詳しく離乳食初期の進め方を知りたい方は、こちらを参考にしてください。


離乳食中期におすすめの卵白レシピ
離乳食中期には、栄養豊富で食べやすい卵白を使った料理がおすすめです。卵白は食べやすく調理をするのが簡単で、さまざまな料理にアレンジできます。
| 料理名 | 特徴 |
| オムレツ | 優しい味付けにできる |
| スクランブルエッグ | 小さく崩して食べやすくできる |
| 卵とじ | 野菜をとじて一緒に与えられます |
| 野菜と卵白のスープ | 優しい味わいで栄養バランスがよい |
| 卵白を使ったベビーフード | 市販の離乳食に少し混ぜるだけで作れる |
卵白の扱いに慣れると、全卵への移行もスムーズです。卵白入りのレシピを始めて、赤ちゃんの成長を見守りましょう。
もっと詳しく離乳食中期の進め方を知りたい方は、こちらを参考にしてください。


離乳食後期の全卵を活用したレシピ
離乳食後期は、使える食材の幅が広がる時期です。全卵はたんぱく質やビタミンなど赤ちゃんの成長に不可欠な栄養素を豊富に含んでいます。適切に調理し、安全でおいしい離乳食を作りましょう。
全卵で離乳食を作る際は、食べやすさを重視してください。具体的なレシピと作り方のポイントは、次のとおりです。
| 料理名 | 作り方のポイント |
| スクランブルエッグ | 食べやすいよう細かくほぐす |
| オムレツ | 具材を加えて栄養バランスを考慮する |
| ゆで卵 | 柔らかくしてから小さく切る |
| パンケーキ | 小麦粉と混ぜてミニサイズにする |
| 茶碗蒸し | 優しい味わいで消化しやすくする |
| 全卵と野菜の蒸し物 | いろいろな野菜と組み合わせて食感を楽しませる |
| フレンチトースト | 牛乳と混ぜて甘味を控える |
| ポーチドエッグ | 完全に火を通して、小さく裂いてから与える |
| カスタードプリン | 砂糖を控えめにして、滑らかな食感にする |
| 薄焼き卵 | 薄く広げて完全に火を通し、短く切って与える |
| 錦糸卵 | 細く切ったあと、長さを短く切りそろえる |
薄焼き卵と錦糸卵は取り分けやすく、ちらし寿司やうどんに乗せると家族と同じ献立にしやすいメニューです。作るときに守るのは中心まで完全に火を通すことと、長さを短く切ることの2点です。細長いままだと口の中に残りやすいので、月齢と食べ方の様子を見て切る長さを決めてください。
離乳食後期は食材の範囲が広がり、豊富な栄養素を摂取する絶好の機会です。全卵を上手に取り入れ、楽しみながら赤ちゃんの健康を育みましょう。
もっと詳しく離乳食後期の進め方を知りたい方は、こちらを参考にしてください。


離乳食での卵の進め方に関するよくある質問


卵を使う料理はアレルギーへの配慮が必要です。正しい調理法を理解すれば、お子さんに必要な栄養をしっかりと与えられます。
ここでは、離乳食期の卵の与え方についてよくある質問と回答をまとめました。安心して離乳食を楽しむためのお役に立てれば幸いです。
まとめ


離乳食で卵を取り入れる際には、慎重さが求められます。安全で健康的な発育のため、初期から後期にかけて徐々に卵を導入することが重要です。アレルギーへの配慮をしつつ、必要な栄養を得られます。初期から後期までの主な流れは以下のとおりです。
- 初期:卵黄からスタート
- 中期:徐々に卵白を加える
- 後期:全卵を摂取できるよう進める
いずれの時期も、卵は必ず加熱してから与えてください。
大切なことは子どもの様子を観察し、適切な量と頻度を見極めることです。とくにアレルギー症状が出ていないか注意を払って観察してください。
時期に応じた調理をすれば、卵をスムーズに導入できます。適切に取り入れ、健康的な離乳食を食べさせましょう。





